法学部で考古学に没頭した私が30才を過ぎて中世の刀装の復元に取り組んだわけですが、
理解者に恵まれ又時代環境も幸いして、いろいろな文化財から直接学ぶことができました。
金工、木工、漆工など多岐にわたる古い技法や造形を経験しているうちに興味の範囲もひろがって、
作り方や構造が分からなくても作りたいと思ったら作り始めるという制作スタイルが身についてきました。
実際作りたい物を作っていると、分からなかったこともひらめいて来て、
前進できることが多く、それがまた作る喜びになりました。
いろいろ雑多な物が詰まっていますが、わたしの中では刀装、仏教美術、銅印等とおなじ流れの中にあるものです。