耳環と銀製勾玉-第四室:雑

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耳環と銀製勾玉
耳環と銀製勾玉
耳環と銀製勾玉
耳環と銀製勾玉

 

耳環2.75×2.5cm
銀製勾玉1.85×1.3cm

 

耳環は古墳時代のイヤリングでピアス式に着装したものです。

古墳からの出土品としては一般的なものですが、
その研究をしている方の依頼で作ってみました。

技法や材質からいくつかのパターンがありますが、
これは銅棒を芯にして0.1mm程の銀の薄板を被せて鍍金をしています。
金色の耳環を作るのであれば銅に直接鍍金すれば済むことですが、
わざわざ面倒でコストのかかることをやっています。
銀の薄板は鑞付け等せずにただ被せただけですが
ヘラでこすって地金を延ばしながら着せて行くので、
被せ終わったら無理に引きはがさない限り剥がれることはありません。
この工程は大変時間がかかり難しいのですが、
銅芯が中空になっている物や、鉄芯の物もあり更に高度な技法を展開しています。

 

 

銀製勾玉は大阪府茨木市海北塚古墳出土の物を図録の写真から作ってみました。
中空で、原品は半割りの勾玉を型押しで作り、それを二つ合わせたと考えられているようですが、
これは金製勾玉にみられる一枚の板を打ち出して腹側で合わせるやり方で作ってみました。地金の厚さは0.5mm程です。

古墳時代というと稚拙な技術と考えがちですが、現代でも再現困難なことが多く、
道具の性能とか使用法いうより、材料の性質を熟知しているということが強く感じられます。
現代人から見て不合理だと思われることも、当時の人にとっては重要な意味を持っていたはずで、
それを問うて行きたいと思います。