平成24年作
高11.2cm 径6.6cm
槙尾山経塚出土の平安時代の
亜字形華瓶を参考に作りました。
鳥目枠で内型に蝋を貼って鋳造し、
手製のロクロで挽いて成形しています。
箔鍍金の後、古色を施しています。
底は付けずに、古式に従って木栓を嵌めています。
亜字形華瓶は平安時代のものが
何といっても形が優れていますが、
まず民間には出てこないといわれています。
花を活けて美しく、現代の生活の中でも
実用性があるもので、
使用にともなって古色が自然なものになってゆくのも
楽しいものです。
タンチョウソウを活けてみました。