鎧袖の笄金物 – 第一室刀剣

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鎧袖の笄金物 上野修路
鎧袖の笄金物

平成26年作

室町時代の鎧の袖の笄金物ですが、
片方が失われていたのを現存品の図柄を反転させて復元したものです。

写真下が原品ですが、どんな鏨をどのように使ったかを
制作しながら考えて行かなければなりません。
その試行錯誤がこうして比較してみるとよく分かります。
一見平面的な形ですが、
下地自体に凹凸をつけて菊の枝葉の立体的な動きを表現しています。
アマルガム鍍金をして脂で古色を付けていますが、少し濃かったようです。