平成8年作
青梅市の武蔵御嶽神社の国宝赤糸威大鎧の模造事業において、
甲冑師の西岡文夫氏、組紐師の西岡千鶴氏とともに金具担当として参加しました。
厚さ0.5mm前後の銅板を打ち出して作られていて、
そのため非常に張りのある力強い形になっています。
また兜の天辺座や篠垂など薄板で作られているため
取り付け時に微妙な変形がありますが、それも再現できました。
アマルガム鍍金をしていますが、
天辺座と篠垂に付く星には箔鍍銀を施しています。
公の仕事でしたので、
時間をかけてじっくり調査できたことは得難い経験になりました。